1.良き風景との出会い
2.良き師との出会い
3.良き伴侶との出会い
4.良き本との出会い
5.自分自身との出会い
‥‥:結局は自分自身との出会いになるのかもしれない。
仕事がしたいから仕事をするのではない。
旅をしたいから旅をするのでもない。
絵を描きたいから絵を描くのでもない。
新しい自分を見つけたいからしているのだ。
美しい景色や花を見ても何も感じない人。すばらしい師と出会っても気付かない人。良き伴侶と出会っても、そのありがたさに気づかない人。それは自分を包んでくれているものに関心を持たないのだ。関心を持つには、時間をそれに使い、親しまないといけない。趣味と同様、親しめば興味と愛情が生まれ、より近づき、知らなかった自分の才能にも気づく。これが自分自身との出会いである。
陶芸家の河合寛次郎の詞(ことば)を紹介しよう。
自分で作っている自分
自分で選んでいる自分
どんな自分を作らう
どんな自分をえらばう
「涙流れてやみがたく、一人出て佇みぬ、海の明け方 海の暮方、ただ青く、とほきあたりは、たとふれば、ふるき思い出、波よする近きなぎさは、けふの日のわれの心ぞ」佐藤春夫の詩