220年10月14日から17日東北海道紅葉のたび
14日二時に関西国際空港発で女満別へ。ガソリンの値上げもあり乗る人の少ない期間は中止になりそうだ。行ってわかったが知床に入るバスも知床峠まで行くのは15日が最後だった。
女満別空港から網走市内まで30分。途中女満別の町を出てすぐのところに防風林の松並木があり夕日に浮き上がってきれいだ。そして川のようになった網走湖の横を走る。そこから網走の市外地に入るが二つ岩という景勝地に{流氷の丘ユース}へのバスはない。駅まで迎えに来てくれることになっていた。しかしまだ夕方四時半なので夕日が見れると思いタクシーで二つ岩の近くの海岸まで行く。
岩の手前の崖は紅葉がきれいだが二つ岩は隣にホテルがあり写真にならない。そこから近道があったのでユースまで歩いて上る。
ユースの辺りからは海が見える。ここからは流氷が見えるのだろう。
タクシーを拾いどこがきれいか聞くと天都山と言うのでそこに向かう。オホーツク流氷館もあり一番の景勝地らしい。網走湖が見おろせた。実際はかなり大きな湖だ。そこから監獄まで歩く。ここは昔の刑務所が博物館になっていて今は朝八時から開いており中を歩くと一時間以上かかる広さだ、それでは電車に遅れるので概観のつり橋のようなものをとる。次に国道に面した現在の刑務所に向かう。若い二人組みの女性の車をヒッチハイクしてのせてもらう。“何をしに行くのか、面会か”と言うので“昔世話になった”と言ったら驚いていた。網走川沿いにある網走刑務所の周りの紅葉がきれいなのは来る時のバスから見えるので分かっていた。またそこからならバスの本数も多い。しかし実際は見晴らしが悪い。外が良いと思わせたのでは逃亡される。
網走駅まではバスを利用。そこからはJRである知床の入り口て斜里の町へ。
今回の一つの目的が知床峠に行って羅臼岳の紅葉を見ることだったが峠まで行くバスは今日までだっダ。幸運だ。しかし羅臼湖はバスで湖に入り口で降りて2時間ほど歩かないといけないし、湖の見えるところまで行くにはひざまで泥に漬からないと行けない。バスの運転手に聞くと、このバスが終点の羅臼から帰ってくるのに乗らないと川湯にあるユースには行けないそうだ。それなら羅臼湖に向かって歩くので、もし出会ったら拾って欲しいと頼む。渓谷沿いに森に入ると熊の湯温泉に行く道だった。その辺りは紅葉しているが誰も通ってない道で、歩けなくなり引き返し羅臼温泉という表示があった。そして羅臼湖入り口を過ぎた辺りでバスが来たので手を挙げたら“こんなとこまで来てたのか”、とビックリしていた。歩けば一時間以上かかるらしい。
そこから知床自然センターに行き、さらに30分程歩けばフレべの滝(乙女の滝)と灯台があるのでそこに行く。蝦夷鹿がたくさんいる。保護されているのが分かっているので逃げない。繁殖期でオスは危険だと聞いていたが巨大な角の雄鹿もすぐ近くで写真が撮れた。まるで奈良公園だ。フレベの滝は断崖絶壁の中腹から流れている。これを写すにはちょっと怖いが柵を越えて下に降りないといけない。決死の思いで降りていったら下を遊覧船が次々に大声で観光案内をしながら通った。こうした滝は海からながめるのが良いようだ。入れ口に戻って知床五湖を回る。たくさん観光客が来ていた。ここがいちばんのスポットらしい。入口に戻って知床五湖を回る。たくさん観光客が来ていた。ここがいちばんのスポットらしい。バスも来ている。ネイチャー案内に連一周するのに一時間近くかかるので年配者が混じっていたらつれて回るのは困難だろう。私は駆け足で写真をとりながら全部回り最後に夕日が沈むのを長い板の階段通路(200mほど)を足を引きつらせながら駆け上る。急げ日が沈みますよと降りてくる人に励まされる。
泊まったユースからはクルマでウトロのバス乗場まで送ってくれた。乗るバスには一時間あるので私は手前の港で降ろしてもらい堤防の上から写真をとる。オフォーックの海とオロンコ岩などがおもしろい。そこからまたヒッチハイクで次のバス停であるオシンコシンの滝まで送ってもらう。ここでも良い写真が撮れた
硫黄山の駅から10分で登り口に出た。上に上るのは禁止されていて。紅葉はむしろ裾野がきれいだ。
河口近くの撮影も、あっという間に終ったので時間があり駅周辺で紅葉を探していると廃校になった小学校と大きなハンマーで打つプチゴルフ場があり、そこは白樺の林になっている。
摩周駅に着くとユースのオーナーがむかえに来てくれていた。駅からユースは10分程でそこから第一展望台は15分ほどの登りだ。霧の摩周湖と言うらいで、そばまで行かないと霧がかかっているかどうかは分からないらしい。霧はなかったが今一つピリッとしない。決まりきったスポットであるのと広すぎてしまりがない。私がこんな場所から二時間もかけて歩いて帰るわけがない。
すぐにヒッチハイクで摩周湖の奥に行くと石宇車に乗せてもらう。東京から鮭の漁を手伝うためにきて入る若者達であったが、温暖化のせいで来たが今年は鮭が上がってこないので仕事が無くて三日間休みになり旅行をしていて、これから羅臼に戻るところらしい。次の第三展望台まで載せてもらう。ここからだと摩周だけもだいぶ形がちがって見える。そこからまたヒッチハイクでユースまでのせてもらう。翌朝五時ごろから自転車を借りて近所の紅葉スポットを探す。この辺りには何も無いと言われていたが釧路川が15分ほどのところにあった。自転車ですぐのところに牧場もあり、近くの小さなホテルの前のかえでも真赤に紅葉していた。
釧路川も護岸工事をして公園化されている場所では面白くないので川沿いに周辺の農家や牧場を回り自然のままの川が見れる場所を探す。四時半になるともう暗い。
ユースに帰ると夕食は隣のレストランだと言われる。そこのサーモンステーキはおいしかった。 ユースのオーナーは朝食は7時とうるさく言っていたが、隣のレストランのチーフは何時でも良い、と言ってくれた。そして近所の酪農家の主人が撮った写真をくれた。“明日は朝四時半から歩くつもりだ”と言うと、“きっと誰か写真を取るために湖に向かう人がいるから乗せてくれるだろう”と言ってくれた。
翌朝早く、歩き出して、すぐに車が来たので止めると、まさにレストランに写真を置いていた酪農家のオジサンだった。
二日に一度は摩周湖に来ていて2日前はシャッターを一度も押さなかったようだ。半分は写真にならないらしい。その人が自分の秘密のスポットを案内してくれた。そこは第二展望台で、昔は展望台があったようだが、今はまったく分からなくなっている。車を止める場所もない。それでもうまく停めて熊笹を掻き分けて湖面が見える獣道に連れて行ってくれた。その人の好きなスポットと木があり、朝日の出るのをそこでジット待つらしい。
ここだと摩周岳に朝日があたるのが見れるらしい。“今日は赤く染まるところまではいかなかったが、次は湖面に赤い筋が走る”と言うので、私もそれを待つ。私が始めてきたこの場所(下手すると転がり落ちる場所)で、熊笹を掻き分けて湖の周辺を広範囲で動き回るので驚いていた。その後、ユースの隣のレストランまで届けてもらう。
食事の後、バスが来るまでには時間があったので酪農写真家(弟子屈・渡辺順次さん)の家に行って写真を見せてもらう。数年前までは牧場をやっていたが台風で潰れたので辞めたそうだ。きれいな家にすんでいた。それにしても摩周湖以外にどこの写真も取っていないらしい。今回の旅でこの人に会えたのが一番良かった。ユース前から九時のバスでもう一度摩周湖の第一展望台を通り、お土産を買う時間をバスがとっていたので、私は今回まだ行っていない東の方に走って写真を撮った。
そのあと硫黄山川湯、そして屈斜路湖を回って美幌峠に出た。この峠は23歳の時、姉の結婚式に出席するために婚約してた家内と婚前旅行で来たところだ。その時は“ここが美幌峠で、この下に屈斜路湖があるのです”、と言われて何も見えず、ガスの中で寒さに震えながら写真を撮っている。そして女満別空港にバスは向い、二時過ぎの飛行機で大阪に帰った。
今年一番早い紅葉を見たった。
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